「集団自衛権の行使に反対する」総理大臣を訴えた裁判記録

総理大臣を訴えた私の裁判記録著者の平正和氏より、事務局に紹介依頼がありました。
2014年7月1日に安倍内閣がおこなった閣議決定に対して、日本国憲法または信義誠実の原則に違反するとして、最高裁までの訴訟を提起した平氏の記録です。

書名:集団的自衛権の行使に反対する。
総理大臣を訴えた私の裁判記録
著者/編集者:平正和
定価:1,080円(税込)
出版社:ウィンかもがわ/かもがわ出版

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 訴訟提起
第2章 第一審判決ー却下
第3章 控訴
第4章 第二審判決ー却下
第5章 上告

 福田

 

2015年7月8日 | カテゴリー : ⑤図書紹介 | 投稿者 : 管理人

朗読劇「明日、戦場に行く」

非戦を選ぶ演劇人の会 さんより、下のちらしが届きました。

明日、戦場に行くのチラシ

 

第1部  朗読劇(ピースリーディング)

「明日、戦場に行く」

脚本:篠原久美子+非戦を選ぶ演劇人の会
演出:永井 愛
出演(予定50音順);市毛良枝、猪熊恒和、円城寺あや、大鷹昭明良、大月ひろみ他

第2部  トーク

15日ゲスト:宮城康博(元名護市市議会議員)他
16日ゲスト:高林敏之(アフリカ国際関係史研究者
泥 憲和(元自衛官)

■日時:2015年7月19日(水)19:00~
7月20日(木)14:00~

■場所:全労済ホール/スペースゼロ

■入場料金:一般1,500円 中高生1,000円 小学生以下500円

■問い合わせ Tel 070‐5457‐2003
Mail   info@hisen-engeki.com

ホームぺジ http://hisen-engeki.com/
チラシ   明日、戦場に行くのチラシ

福田

2015年7月8日 | カテゴリー : その他 | 投稿者 : 管理人

会員の吉田英夫氏の活動が朝日新聞に紹介されました。

当会員のひとり吉田英夫氏(85歳)の活動が「朝日新聞」(島根版)5月29日付に写真入りで紹介された。
「A4判『かまきり通信』月2回発行10年」という小見出で、政治・社会を批評する通信が毎回50人の読者にファックスで送られているという。
今回、その新聞記事が届きましたので改めてご紹介します。
会員088

 

2015年7月7日 | カテゴリー : その他 | 投稿者 : 管理人

今、なぜ真珠湾攻撃を学ぶか。孫崎亨著「日米開戦の正体」

20150707

孫崎亨さんの最新刊「日米開戦の正体」です。

日露戦争から真珠湾攻撃までの日本を、後世の人間による「後知恵」ではなく、当時の人々の生の声で語ってもらい、他にも選択肢があったのに、なぜ真珠湾攻撃を選択したかを考えようという本です。

日米開戦当時のアメリカの工業生産力は日本の10倍、少し頭を使えば壊滅的な結果になることは日本人にもわかるはず、それを国家の中枢にある人たちは「民主主義国家の米国はは長期の戦争に耐えられれずに途中でやめる。」という詭弁で日本を破壊に導きました。

今の日本はどうか。
安倍首相は「戦後レジームのからの脱却」とか「日本を取り戻そう」と言います。戦後の日本はそんなにひどい国だったでしょうか。国民が真面目に働いて経済を復興、発展させ、70年も戦争がなく、長寿で、世界から信頼されています。そういう今の日本を否定し、日露戦争から日米開戦に至る日本の何処に戻ろうというのでしょう。

原発⇒国民の大半が反対しています。福島原発の事故処理の見通しも立っていません。安部さんは詭弁を使って再稼働を急がせます。
TPP⇒これも少し学べば、世界規模の企業にとって都合がいいだけだとわかります。TTPのルールが日本の法律より上になり、違反すれば多額の損害賠償金を請求され、長年培ってきた日本の食文化も健康保険制度も壊れかねない制度です。
集団自衛権⇒憲法学者のほとんど、歴代の内閣法制局長官までも憲法違反だといっています。国民の大半も反対しています。それでも、安部さんが勝手にアメリカに約束した夏までに、数の論理で成立させようとしています。

日米開戦という史上最悪の愚策は日露戦争の勝利から始まった。
 なぜ、日本は勝てる見込みのない闘いを仕掛けたのか?

この本に登場する人々の言葉が教えてくれます。

 

2015年7月7日 | カテゴリー : ⑤図書紹介 | 投稿者 : 管理人

非戦を選ぶ演劇人の会で、朗読劇「明日、戦場に行く」の公演が7月15日と16日に全労済ホールで行われます。詳細は後報します。

2015年7月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : 福田 玲三

7・7公開シンポジウム「安倍政権と歴史修正主義を考える」のご案内

集会の案内をご紹介させていただきます。

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いつもお世話になり、感謝申し上げます。

安倍政権の暴走が止まりません。世界のどこにも通用しない歴史認識を振りかざしながら、どう考えても、日本国憲法の精神を踏みにじる・憲法違反の「戦争法案」を政府・与党は、8月中にも強行成立を狙っております。

このような状況の中で、この度、「村山首相談話の会」主催で、盧溝橋事件勃発の日である、7月7日(火)14時から(閉会は17時)

衆議院第一議員会館・B1・大会議室で

「敗戦70周年にあたり——『7・7公開シンポジウム  安倍政権と歴史修正主義を考える』を開催させていただきます。

今回のシンポジウムは、パネラーに著名な作家の半藤一利さん、政治評論家の森田実さん、鋭い軍事評論で有名な田岡俊次さん

安倍首相の歴史修正主義を厳しく批判されている高嶋伸欣・琉球大学名誉教授、そして社会正義・人権について激しく警鐘を

乱打されている、ジャーナリストの青木理さんと、今日の日本の学界・言論界の「良心」ともいえる、各界の気鋭の論客が一堂に勢ぞろいする、画期的なシンポジウムとなります。このシンポジウムでは、安倍首相の政権運営に危機感を募らせる論客の皆様から歴史修正主義の危うさについて存分に語っていただきます。

恐縮ですが、会場は消防法の関係で300人しか入れませんので、定員になり次第締め切らせていただきます。

早めに、下記のメールアドレスまで、出席の申し込み・予約をお願いいたします。

皆様の御来場をお待ちしております。

なお、シンポジウムの詳細は、別紙の「添付資料」に記載されておりますので、必ず、添付資料を御一読下さい。

2015年7月7日シンポジウムのチラシPDF
2015年7月7日シンポジウムのチラシword

メールアドレス murayamadanwa1995@ybb.ne.jp

村山首相談話の会・事務局

平和な江戸時代がもたらしたもの①

300年近く続いた江戸時代は、国(藩)同士の争い(戦争)は幕府により堅く禁止され、領地内を豊に治めることが求められ、平和な時代が続いた。

そして、領内に揉め事があったり、百姓が逃げ出したりすると、領地没収(お家断絶)や小さな所に領地替え(改易)させられた。

そのため、各大名(領主)は如何に領民を豊にするかに気を遣った。そして、領内から特産品を売り出したり、治水・開墾を進めたり、富山の売薬などもその好例だと思う。

また、中国から来た「本草書」(植物や薬草図鑑)は漢文で書かれており、大名お抱えの学者しか読めなかったものを、日本の草木を加え、日本語による「大和本草」を庶民も読めるように出版したりした。水戸光圀なども、藩の学者に薬草や食べられる身のまわりの草などを書いた本を作らせ、領内に無料で配ったりしたそうだ。

このように、日本語で書かれた書物が出てくると、庶民も文字を覚えるようになり、「読み・書き・そろばん」が広く普及するようになり、幕末の頃の成人男子の識字率は70%を超えていたという。これは先進国と言っていたヨーロッパにもあり得ない現象だった。

識字率が上がってくると、「解体新書」に代表される、外国の文献が日本語に翻訳され出版されるようになり、最新の技術書なども母国語で簡単に読めるようになった。この翻訳するという文化は、現在も続き、欧米を除いて、母国語で最新の論文を読める国は他にはない。

明治になって、急速に西洋文化を取り入れ、発展してきたのも、敗戦後の焼け跡から奇跡の復活を遂げたのも、平和な江戸に培われた勉学の習慣に因るところが大きいと思う。

大 西

平和な江戸時代がもたらしたもの②

平和な江戸時代には、和算など学問を競い合うこともあったそうで、初級から上級まで、いろんな問題を競い合い、微分、積分までこなしていた。円周率に至っては20数桁まで計算し、当時の世界1位だったそうだ。

伊能忠敬が、50歳を過ぎて本業から隠居し、全国を測量して日本地図を作り上げたことは有名だ。この頃の欧米では大きな測量機器を使って少人数のエキスパートが測量していたが、日本には大きな測量機器はなく、小さい測量機器をたくさんの人数で使って測量していた。少人数なら学者級エキスパートが集まり全行程を測量できるけど、多人数が全行程を歩くことは出来ない。それで行く先々で数十人の人を集めるのだけど、その全員が初めての測量に係わるというのはそれなりの能力・理解力をもった人が必要だが、全国どこへ行っても集めることが出来たそうで、その能力・理解力を持った人がどこにもいたと言うことで、これはやはりすごいことだ。

当時の日本はまた金、銀、銅の世界1の生産国で、それを支えるためには、鉱山学、土木・掘削技術、製錬技術、加工、流通、町づくりに至る総合力が必要な事業でもあり、その面でも世界屈指だったと言える。そして、後の足尾鉱山に見る鉱害も出さない優しい精錬法だった事も特筆される。

学問や研究の出版は多岐のわたり、「農業全書」が出版されたり、「養蚕秘録」に至ってはフランスやイタリアで翻訳され、ヨーロッパの蚕の危機を救ったようだ。

花岡清州の全身麻酔はヨーロッパより50年早かったとか。

鎖国だったとはいえ、長崎を窓口に、ヨーロッパの情報は入ってきており、新しい情報に出会うと翻訳したりしてすぐに広め切磋琢磨して高めあい磨いてきた。これが現代の技術立国日本のDNAになっているのではないか。

大 西

平和な江戸時代がもたらしたもの③

もともと、天皇や貴族の荘園などを守る武装集団として誕生した武士は、自分たちの領地を持つようになると、領地拡大のため隣国に攻め入ったり、自国を守ったりして戦に明け暮れていたが、徳川幕府により統一され、平和な江戸時代は武士を変え、行政官として領地の経営に当たるようになった。

外国の場合、王制の役人(官僚)は、任期をつとめれば転勤し、以後責任はないが、武士は世襲であり、一生そこで生活し、生きていかなければならないので責任がつきまわり、自立した高度な地方分権・自治政治を行っていた。

百姓出身もいる武士は目の前の百姓の苦労をよく理解しており、王侯貴族と違い、ただ搾り取るのではなく、治水工事や農地開墾にも先頭に立って取り組んだり、新しい産業の育成にも力を注いだ。また私塾を作り、読み書きそろばんなども積極的に教えてきた。

武士は格式に縛られ大変な面もあったようだが、庶民は結構自由で幸せだったようだ。

武士が戦闘集団でなくなると、刀鍛冶などは需要が無くなり、やむなく民需品=包丁や鋤・鍬などを製造するようになった。今でも残る「関の刃物」等はその名残である。また、鉄砲鍛冶は銃の点火装置で今で言うライターのようなものを作ったりしていたようだ。

このような例の通り、平和な時代は、民需品の工夫にエネルギーが集まり、たとえば西洋からもたらされた「機械時計」を、農業国の日本に合うように「和時計」を作った。

機械式の西洋からの時計は現在のように昼も夜も同じ定時式だが、明け六ツ・暮れ六ツで時間が切り替わる日本では使えない。そこで重りを変えたり、時計の目盛り板を変えたり、いろんな工夫を凝らした「和時計」が全国に登場した。同じころ時計が来たであろう中国では王様や貴族の子供のおもちゃにしかならず、搾取階級の王侯貴族とその番犬の騎士群という一人を頂点とする王政と、武士社会と異なる。

ここが江戸時代という平和な武士社会のすばらしいところで、日本だけに見られることなのだ。領主のそばにいる学者や技術者を抱え組むのでなく、積極的に庶民のために使ったこと。それを各大名が競い合っていたようだ。先の「大和本草」等にもそれを見ることが出来る。

(西洋の「機械時計」は大航海時代に、星や太陽と今の正確な時刻が判らないと現在地が判らないので、定時式の正確な時計が必要だった。この辺りは上野の「国立科学博物館」の展示が面白い)

大 西

憲法闘争およびこれからの日本労働運動の基本思想と基本路線

chiikito

川副詔三著『憲法闘争およびこれからの日本労働運動の基本思想と基本路線』(ぶなの木出版03-3768-5663 bunanoki@ac.auone-net.jp 刊 頒価1800円・送料別)。

著者は35年間、民主主義憲法擁護を言い続けながら、その間、前線から一度も離れることなくとなく闘い続けている労働運動家で、また月刊『地域と労働運動』誌の編集長。戦争直後の労働者保護法制は、この70年間に無残に破壊され、規制緩和労働法体系が成立した。この敗北のなかで残されている唯一の砦である現憲法を支えに日本労働運動再建の構想を著者は本書で描いている。総敗北の現実を分析し労働運動再建の方策として著者はマルクス主義の不動のドグマを排除すること、階級的労働運動路線を労働者民主主義運動路線に代えることの不可避を提起している。世紀に一度出るか出ないかの画期的名著だ。福田玲三

 

2015年6月28日 | カテゴリー : ⑤図書紹介 | 投稿者 : 福田 玲三