建て替え工事のため、閉館前の「原爆の図」丸木美術館に行ってきました。

 

 

 

 

 

「原爆の図」は子供の頃、東京展を見て、あまりのむごたらしさに怖くて二度と見たくないと思った記憶がよみがえり、お誘いをお断りしたのですが、思いなおして行ってきました。
上の「原爆の図」は美術館の建替えと絵の修復のための寄付募集のリーフレットからです。プロがリーフレット用に撮ったせいか、鮮明なのに悲惨さが少し軽減されていますのでトップにお借りしました。寄付目標額5億円、6月末で3億5千万円集まっているそう。
https://marukigallery.jp/support/

さすが丸木夫妻の設計、古さを感じさせないデザインですが、エアコンが効かず扇風機が複数台、階段も和式トイレも健常者以外にはきつい。
文化財建築に関わってきた男女の若手建築家が、この美術館に息づく「変化のかけら」を尊重して改修をされるよう。
今の美術館は今月28日まで営業。2年後に新美術館開館の予定。

 

 

 

 

 

 

 

丸木位里、丸木俊夫妻です。私は若いお二人の写真を覚えており、まぁ!老けた!っって。
そうですよね。1901年生まれ、敗戦時41才。ご夫妻ともとうに他界されています。
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原爆の図は屏風状で横に長く、スマホで撮ったままでは絵がよく見えないので、両端をカットしました。
こういう絵が四方に飾られている部屋が複数あり、部屋に入ると被災者の苦しみが迫ってきて動けなくなるほど。こういうことは二度としていはいけない!日本こそ、率先して核兵器禁止条約に参加すべきだという思いが強くなします。


下は今の美術館の新館。正面は「南京大虐殺の図」、左は「アウシュビッツの図」、右は「水俣の図」。後面は「水俣、原発、三里塚」、これらは新しくできる美術館では常設展示せず企画展になる。新しい美術館は反原爆に特化するのでしょう。
時々、南京大虐殺はなかったという声が聞こえますので、しっかりお伝えしたいとスマホで撮ったのですが、暗くてよく撮れない。小さい写真ですがホームページからお借りしました。
中国の公表数字死者20万人が正しいか否かは別にし、学校に集めた南京民衆を、死体の処理がしやすいよう河原に連行して一気に殺戮した。川に流しきけれない死体の山を隠すために、道路の川側に目隠し用の塀を造った。南京陥落祝賀式典に向かう従軍作家たちがこの道を通り、片側の新しい塀を見て状況を察し、作詞家の西条八十さんが「いよいよ始まったか。」と言ったそう。そう書いた作家の名前は覚えていませんが、南京大虐殺を否定することはできません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2025年9月26日 | カテゴリー : ⑦戦争 | 投稿者 : kumie