(弁護士 後藤富士子)
「選択的夫婦別姓」論者は、「アイデンティティー」に拘るが、私にはそういう気持が全く湧かない。なぜか?と自問してみると、私の旧姓「松浦」だって、私の「父の姓」であり、拘る理由がない、というに尽きる。もっといえば、「富士子」という名だって、親が適当につけたもので、「アイデンティティー」などと大袈裟な感覚はない。どんな氏名であれ「私は私」というところか。 続きを読む
(弁護士 後藤富士子)
「選択的夫婦別姓」論者は、「アイデンティティー」に拘るが、私にはそういう気持が全く湧かない。なぜか?と自問してみると、私の旧姓「松浦」だって、私の「父の姓」であり、拘る理由がない、というに尽きる。もっといえば、「富士子」という名だって、親が適当につけたもので、「アイデンティティー」などと大袈裟な感覚はない。どんな氏名であれ「私は私」というところか。 続きを読む
(弁護士 後藤富士子)
1 昨年11月17日の土曜日に開始された「黄色いベスト」運動は、フランス全土で展開された。行動の直接的な契機は燃料税の引き上げだった。SNSで拡散された彼らの主張(2018年11月29日発表・12月5日訂正)は、次のようなものである。 続きを読む
櫻井よし子日本会議のマドンナwww
すかり洗脳されている愚かな人物と警鐘をな鳴らす最高権威の憲法が学者
日本のマスコミでは考えられないことですが、web上では
フランス「ロブス」、「ル・モンド」
イギリス「エコノミスト」、「タイムズ」
ドイツ「ARTE」
アメリカ「ニューヨークタイムス」「ワシントンポスト」
など、続々と日本会議の特集を報道していることが紹介されいます。
今回、オーストラリアのテレビ(ABC, Australia)で7分枠という異例の長さで報道されれいます。
日本会議は、極右のカルト団体であり、第二次大戦の敗戦を拒否し、戦前の日本に戻そうとしている。
中国を仮想敵国化し、南京大虐殺などなかったことにしようとしている、
完全な歴史修正主義のカルト団体として危険視している。
内閣構成員の8割が日本会議のメンバーであり、この異常事態は、驚きを持って受け止められている。
上記はface bookからの転載です。
詳しくはこちら Source のテレビ放映された動画をご覧ください。
300年近く続いた江戸時代は、国(藩)同士の争い(戦争)は幕府により堅く禁止され、領地内を豊に治めることが求められ、平和な時代が続いた。
そして、領内に揉め事があったり、百姓が逃げ出したりすると、領地没収(お家断絶)や小さな所に領地替え(改易)させられた。
そのため、各大名(領主)は如何に領民を豊にするかに気を遣った。そして、領内から特産品を売り出したり、治水・開墾を進めたり、富山の売薬などもその好例だと思う。
また、中国から来た「本草書」(植物や薬草図鑑)は漢文で書かれており、大名お抱えの学者しか読めなかったものを、日本の草木を加え、日本語による「大和本草」を庶民も読めるように出版したりした。水戸光圀なども、藩の学者に薬草や食べられる身のまわりの草などを書いた本を作らせ、領内に無料で配ったりしたそうだ。
このように、日本語で書かれた書物が出てくると、庶民も文字を覚えるようになり、「読み・書き・そろばん」が広く普及するようになり、幕末の頃の成人男子の識字率は70%を超えていたという。これは先進国と言っていたヨーロッパにもあり得ない現象だった。
識字率が上がってくると、「解体新書」に代表される、外国の文献が日本語に翻訳され出版されるようになり、最新の技術書なども母国語で簡単に読めるようになった。この翻訳するという文化は、現在も続き、欧米を除いて、母国語で最新の論文を読める国は他にはない。
明治になって、急速に西洋文化を取り入れ、発展してきたのも、敗戦後の焼け跡から奇跡の復活を遂げたのも、平和な江戸に培われた勉学の習慣に因るところが大きいと思う。
大 西
平和な江戸時代には、和算など学問を競い合うこともあったそうで、初級から上級まで、いろんな問題を競い合い、微分、積分までこなしていた。円周率に至っては20数桁まで計算し、当時の世界1位だったそうだ。
伊能忠敬が、50歳を過ぎて本業から隠居し、全国を測量して日本地図を作り上げたことは有名だ。この頃の欧米では大きな測量機器を使って少人数のエキスパートが測量していたが、日本には大きな測量機器はなく、小さい測量機器をたくさんの人数で使って測量していた。少人数なら学者級エキスパートが集まり全行程を測量できるけど、多人数が全行程を歩くことは出来ない。それで行く先々で数十人の人を集めるのだけど、その全員が初めての測量に係わるというのはそれなりの能力・理解力をもった人が必要だが、全国どこへ行っても集めることが出来たそうで、その能力・理解力を持った人がどこにもいたと言うことで、これはやはりすごいことだ。
当時の日本はまた金、銀、銅の世界1の生産国で、それを支えるためには、鉱山学、土木・掘削技術、製錬技術、加工、流通、町づくりに至る総合力が必要な事業でもあり、その面でも世界屈指だったと言える。そして、後の足尾鉱山に見る鉱害も出さない優しい精錬法だった事も特筆される。
学問や研究の出版は多岐のわたり、「農業全書」が出版されたり、「養蚕秘録」に至ってはフランスやイタリアで翻訳され、ヨーロッパの蚕の危機を救ったようだ。
花岡清州の全身麻酔はヨーロッパより50年早かったとか。
鎖国だったとはいえ、長崎を窓口に、ヨーロッパの情報は入ってきており、新しい情報に出会うと翻訳したりしてすぐに広め切磋琢磨して高めあい磨いてきた。これが現代の技術立国日本のDNAになっているのではないか。
大 西
もともと、天皇や貴族の荘園などを守る武装集団として誕生した武士は、自分たちの領地を持つようになると、領地拡大のため隣国に攻め入ったり、自国を守ったりして戦に明け暮れていたが、徳川幕府により統一され、平和な江戸時代は武士を変え、行政官として領地の経営に当たるようになった。
外国の場合、王制の役人(官僚)は、任期をつとめれば転勤し、以後責任はないが、武士は世襲であり、一生そこで生活し、生きていかなければならないので責任がつきまわり、自立した高度な地方分権・自治政治を行っていた。
百姓出身もいる武士は目の前の百姓の苦労をよく理解しており、王侯貴族と違い、ただ搾り取るのではなく、治水工事や農地開墾にも先頭に立って取り組んだり、新しい産業の育成にも力を注いだ。また私塾を作り、読み書きそろばんなども積極的に教えてきた。
武士は格式に縛られ大変な面もあったようだが、庶民は結構自由で幸せだったようだ。
武士が戦闘集団でなくなると、刀鍛冶などは需要が無くなり、やむなく民需品=包丁や鋤・鍬などを製造するようになった。今でも残る「関の刃物」等はその名残である。また、鉄砲鍛冶は銃の点火装置で今で言うライターのようなものを作ったりしていたようだ。
このような例の通り、平和な時代は、民需品の工夫にエネルギーが集まり、たとえば西洋からもたらされた「機械時計」を、農業国の日本に合うように「和時計」を作った。
機械式の西洋からの時計は現在のように昼も夜も同じ定時式だが、明け六ツ・暮れ六ツで時間が切り替わる日本では使えない。そこで重りを変えたり、時計の目盛り板を変えたり、いろんな工夫を凝らした「和時計」が全国に登場した。同じころ時計が来たであろう中国では王様や貴族の子供のおもちゃにしかならず、搾取階級の王侯貴族とその番犬の騎士群という一人を頂点とする王政と、武士社会と異なる。
ここが江戸時代という平和な武士社会のすばらしいところで、日本だけに見られることなのだ。領主のそばにいる学者や技術者を抱え組むのでなく、積極的に庶民のために使ったこと。それを各大名が競い合っていたようだ。先の「大和本草」等にもそれを見ることが出来る。
(西洋の「機械時計」は大航海時代に、星や太陽と今の正確な時刻が判らないと現在地が判らないので、定時式の正確な時計が必要だった。この辺りは上野の「国立科学博物館」の展示が面白い)
大 西
学生の頃、江戸時代は封建制で、百姓は搾り取られ、暗黒の大変な時代だったと教わってきた。
でも、どうやら違うようだ。幕末から明治にかけて日本を訪れた外国人がいろんな見聞を書き残しており、そこには貧しいけど信じられないほど明るい日本人があふれている(渡辺京二著『逝きし世の面影』)。
共同風呂に行けば男女が一緒に入っており、道ばたの垣根の陰で女性が行水をしているし、胸を出しても平気でいることに驚いたという記述がある。「東南アジアの未開地なら驚きもしないが、自分たちと同じハイレベルの日本人がどうして」と理解できなかったそうだ。
全体的に、礼儀正しいこと、親和的であること、陽気なこと、簡素であるが豊かさにあふれていることなど、現在日本人が尊敬の念で見られているほとんどの好ましいことがこの頃の人々から普通に見られたようだ。
また、江戸では庶民が普通に鉢植えや草花を育てているのも驚いたようだ。というのも、その頃のヨーロッパでは園芸などというものは王侯貴族の贅沢な遊びで、庶民のものではなかったらしい。
幕末の頃、駕篭に乗ろうと駕篭かきの集まっている方に行くと籤引きをしていて、引き当てたものが乗せてくれたという。外れたものたちも笑顔で送ってくれたそうだ。ところが20年ほどすると人力車夫が客を取り合いするようになったそうだ。西洋化した20年くらいで、人の心も随分荒んで来たというのだろうか。このような例は少なくなかったようだ。
本当の「美しい日本」とは、誰かの言う明治時代でなく、実は江戸時代にあったのではないか。明治以降の西洋化と富国強兵に突き進む中で剥ぎ取られてきたように思う。
大西