かながわ憲法フォーラム主催「2015憲法を考える11・3県民集会」が11月3日、横浜市の県民サポートセンターで開催され ました。
集会参加者330名。講師は早稲田大学法学学術院教授の水島朝穂さん。
開会直後の午後1時には、澤地久枝さん提唱の全国一斉行動「アベ政治を許さない」スタンディングが行われました。
水島教授の講演は「違憲の安保関連法は廃止以外に選択肢はない―『戦後民主主義』の終わりと『戦前民主主義』の時代へ」と題して行われ、会場いっぱいの参加者が熱心に聴き入りました。
講演の後、神奈川県内で活動している4団体
○非核市民宣言運動・ヨコスカ(横須賀自衛官・家族アンケート結果報告)
○福島原発かながわ訴訟を支援する会
○教科書問題を考える横浜市民の会
○厚木基地爆音防止期成同盟 から活動報告と訴えがありました。
持参した「完全 護憲の会」のパンフレット50冊は、会場内の書籍販売コーナーに置かせてもらい、「無償 ご自由にお持ちください」と表示しましたら、45冊なくなりました。カンパを1,300円いただきました。 別途1冊は講演いただいた水島教授に直接お渡ししました。お目通しいただけるかどうか。
代わりに水島教授執筆の『ライブ講義 徹底分析! 集団的自衛権』(岩波書店 1,800円+税)を購入しました。
草野
終わったら懇親会をしませんかという甘い言葉に吊られて行ってきました。
初めて聴く水島先生の話は刺激的でした。
安保法案は廃案にしなければいけないが、我々は負けたわけではない。
憲法九条から言えば自衛隊は違憲だが、集団的自衛権や武器使用など屁理屈を重ねて今日まで戦争せずに来た。
これからも屁理屈を重ねて安保法案を骨抜きにしていかなければならない。
目から鱗の話しでした。
大西様
集会に参加しておりませんので、水島先生の講演と懇親会でのお話の趣旨がよくわからないのですが、(タイトルから判断して)「違憲の安保関連法は廃止するしかない」という趣旨の講演会後の懇親会では、安保関連法は廃止にしない(できない)までも、「屁理屈を捏ねて骨抜きにすればよい」というお話だったのでしょうか?
また、通常の解釈だと、憲法9条について「屁理屈を重ねて今日まで」違憲立法を積み重ねてきたのは政府・自民党だと思うのですが、水島先生の認識では護憲派の側も屁理屈を重ねて抵抗してきた、という理解でよろしいでしょうか?(9条を「専守防衛」だというのは、私もある意味「屁理屈」だとは思いますが…)
稲田様。
私も遅れて参加したので、正確に話すことは出来ないのですが、例えば、
PKOの時に武器使用にいろんな条件がつけられ、国会で議論された。こんな事は他の国ではあり得ないことだが、自衛隊の『専守防衛』の建前からの議論で、屁理屈の積み重ねだった。
自民党は安保改訂の次に明文改憲を考えていたが、安保反対運動の盛り上がりで出来なくなった。今度も運動の盛り上がりで屁理屈を重ね、安保法案を骨抜きに出来る。
おおむねこんな話しだったかと。
なお、懇親会とは飲み仲間の誘いで、集会とは関係有りません。
大西様
ご返信、誠にありがとうございました。
私の質問の一番のポイントは、「屁理屈」=「筋道の立たない理屈。道理の通らぬ理屈」(スーパー大辞林)を、政府側ではなく安保法の廃止を求める護憲派の側が重ねていけばよいという水島先生のご発言の趣旨に対する疑問だったわけですが、確かにそのような趣旨の発言であったということが大西様のご返信で確認できました。護憲派が護憲派をそこまで貶めていいのかという疑問はなおありますが、水島先生のお立場からすれば、すでに現在の護憲運動は屁理屈の積み重ねということなのかもしれませんね。
稲田様。
「屁理屈」という言葉に違和感を感じておられるようですが、言葉の綾として聞き流して戴ければと。
PKOの時に、自衛隊は緑の迷彩服を着ていったそうです。それは、砂漠の中で目立つことで先方の攻撃を誘い、初めて発砲できるからと言うのです。
攻撃されていないのに先に発砲すると自衛隊員個人が殺人罪に問われるからと言うのです。このように、実戦から見ると欠陥だらけの法律だから、その盲点を突いて行く運動がこれからも大切だと。
国会で武器使用について屁理屈とも言える議論が出来るのも国民の盛り上がりがあってこそだと言うことです。