憲法闘争およびこれからの日本労働運動の基本思想と基本路線

chiikito

川副詔三著『憲法闘争およびこれからの日本労働運動の基本思想と基本路線』(ぶなの木出版03-3768-5663 bunanoki@ac.auone-net.jp 刊 頒価1800円・送料別)。

著者は35年間、民主主義憲法擁護を言い続けながら、その間、前線から一度も離れることなくとなく闘い続けている労働運動家で、また月刊『地域と労働運動』誌の編集長。戦争直後の労働者保護法制は、この70年間に無残に破壊され、規制緩和労働法体系が成立した。この敗北のなかで残されている唯一の砦である現憲法を支えに日本労働運動再建の構想を著者は本書で描いている。総敗北の現実を分析し労働運動再建の方策として著者はマルクス主義の不動のドグマを排除すること、階級的労働運動路線を労働者民主主義運動路線に代えることの不可避を提起している。世紀に一度出るか出ないかの画期的名著だ。福田玲三

 

このエントリーをはてなブックマークに追加
2015年6月28日 | カテゴリー : ⑤図書紹介 | 投稿者 : 福田 玲三