「Shall we ダンス?」「それでもボクはやっていない」の映画監督周防正行さんが「。。。刑事司法制度特別部会」とやらの委員になり、警察官僚、司法官僚、官僚たちが選んだ委員たち(刑事司法改革を目指す某弁護士に言わせれば最悪な顔ぶれ)の中で奮闘した体験を「それでもボウは会議で闘う。ドキュメント刑事司法改革」に書いたと知り、「安部さん人選を間違ったんじゃない。」と思いつつ購入。
読んでみると、周防監督が一般有識者として委員に選ばれたのは民主党政権時代で法務大臣は江田五月さん。
周防監督だけでなく、郵政不正事件被告として大阪地検特捜部に逮捕、起訴され、164日間も拘留され、1年2か月の裁判を闘い無罪になった厚生労働省の村木厚子さんも。公判では検察官による強引な見込捜査、証拠改ざん、隠蔽などが次々に明らかになり、検察への信頼を根底から覆す不祥事として社会問題になった当事者が選ばれている。彼女には江田さんが直接電話をかけて依頼したそう。
短命に終わった民主党政権ではあったけれど、あの時代は今より遥かに民主的な時代だったと言っていいだろう。(世界報道の自由度ランキングで日本は2011年11位、2014年69位)