完全護憲の会ニュース №50 2018年2月10日

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   目次  第4回総会の概要報告         P.1
       別紙1 第4回総会 承認・決定事項  P.1
       第49回例会・勉強会の報告       P.3
       別紙2 政治現況報告          P.3
       別紙3 事務局報告          P.4
       第47回 運営・編集委員会の報告(略) P.5

        第4回総会の概要報告

 さる1月28日(日)、港区・三田いきいきプラザで第4回総会を開催。
 司会を草野運営・編集委員長が担当し、議長に大西編集委員が選出され、以下の議案の審議に入った。
1) 第1号議案 2017年度活動経過報告
2) 第2号議案 2017年度決算報告及び会計監査報告
3) 審議(質疑応答・承認)
4) 第3号議案 2018年度活動計画について
5) 審議 (質疑応答・決定)
6) 第4号議案 新役員選出

 まず第1、2号議案を福田共同代表が報告したあと、第2号議案の会計監査報告書が代読された。質疑の後、いずれも異議なく承認された。
 ついで草野運営・編集委員長が第3号議案を提案、「勉強会を多くの人の関心を呼ぶものにしたい」「勉強会に映画やビデオ上映も利用したい」などの説明があった後、異議なく承認された。
 最後に第4号議案、新役員候補が提示され、異議なく決定された。
 承認、決定された主な議案は別紙1のとおり。

<別紙 1>   第4回総会 承認・決定事項

● 第1号議案 2017年度活動経過報告

 昨年1月29日開催の第3回総会においては、経過報告、決算報告、会則の改正(編集委員会を運営・編集委員会に改称する、など)を行い、活動方針(例会、勉強会の充実、冊子の発行計画など)が承認された。共同代表には岡部太郎、福田玲三が選出されたほか、運営・編集委員会や事務局の陣容が決まった。
 その後、総会の決定に基づき以下の活動を行った。

1.冊子の発行
  ・シリーズ第4号 『帝国憲法下のくらし――自民党改憲草案がめざすもの――羽毛よりも軽かった人の命』5月1日発行、80 pp
  ・シリーズ第5号 『平和に向けて活用したい道徳――教育勅語の重圧と死線をさまよった臣民たち――歴史から見る道徳の教科化』12月15日発行、112 pp

2.緊急警告の発信
  018号 「行政府の長」が国会に改憲論議を促すのは憲法違反!(4月15日)
  019号 過去の亡霊、教育勅語の復活は違憲(4月28日)
  020号 「共謀罪」は違憲! 採決強行は許されない(6月16日)
  021号 安倍首相の改憲発言は違憲、首相は即時退陣せよ(6月16日)
  022号 自衛隊明記は口実、9条全面改悪の突破口とするもの(8月9日)
  023号 またしても臨時国会召集要求無視の憲法違反!(9月2日)
  024号 首相は国会解散の権限を持たない(9月21日)
  025号 小池都知事の改憲発言は許されない(10月17日)
  026号 内閣の改憲提案は越権、不法、憲法違反!(11月6日)
  027号 軍事的選択肢を含むトランプ大統領方針の100%支持は許されない(11月10日)

3.勉強会
  3月26日 国連「平和への権利宣言」について 講師:飯島滋明
  4月23日 道徳の教科化と教育基本法     講師:山岡聴子
  5月28日 同上(続)
  7月23日 「国連における核兵器禁止条約」について  講師:飯島滋明
  8月27日 「米国の原爆投下の責任を問う会」設立趣旨について 講師:水澤壽郎
  9月24日 道徳教育と教育基本法-新パンフレット目次案-  講師:山岡聴子
 10月29日 教育勅語と子供たち -歴史から見る道徳の教科化ー  講師:山岡聴子
 11月26日 同上(続)
 12月24日 朝鮮半島をめぐる情勢                講師:大畑龍次

4.安倍9条改憲NO! 憲法を生かす全国統一署名 第1次集約 12枚60筆

5.月例の例会・勉強会は1月の第37回から12月第48回まで開催した。闘病中の岡部共同代表も毎月欠かさず「政治現況報告」を執筆。その全文も含め、翌月には月例報告を会員など各方面に郵送またはBCC送信した。

6.運営・編集委員会は、例会・勉強会から1週間以内に開き、2017年度は1月の第34回から12月第45回まで開催した。

● 第2号議案 2017年度決算報告及び会計監査報告

  決算報告及び会計監査報告が承認された。

● 第3号議案 2018年度活動計画について

1.例会・勉強会について
 1)例会・勉強会は今期も毎月1回(原則、第4日曜日)開催し、内容の充実をはかる。
  ・憲法問題の議論を活発化し、小冊子の刊行やホームページを通じて発信する。
  ・勉強会は、外部講師や会員による講演のほか、映画上映なども活用して行う。
 2)会場費・資料代として参加費300円をいただく。

2.運営・編集委員会について
 1)毎月1回開催する。会員は誰でも参加して意見を述べることができる。
 2)運営・編集委員会は事務局と協力して会の運営全般に責任を持つ。

3.インターネット上での発信について
 1)日々生起する憲法違反の状況に関する違憲告発(緊急警告)を会のホームページで発信し、例会にも諮って検討を重ね、小冊子の発行につなげる。
 2)ブログやコメントの投稿も同様に、適切なものを選んで検討を加え、当会の刊行物などに活用する。

4.会の刊行物について
 1)今年度は下記2点の発行をめざす。
  ①「朝鮮半島情勢」問題 起草者:大畑龍次氏に依頼。2018年5月末発行予定
  ②(未定)

5.小冊子「日本国憲法がめざす国の形」シリーズの普及について
1)とくに好評の最新刊シリーズ5(道徳の教科化)を筆頭に、今後とも各種の集会などで刊行物の普及に取り組み、各方面にも協力をお願いする。
2)会員には希望部数を無償で配布し、販売などで得られた金額を振り込んでいただく。

● 第4号議案 新役員選出 

 1)共同代表には引き続き岡部太郎、福田玲三が選出された。(役員の任期はすべて1年)

         第49回例会・勉強会の報告

  総会終了後、例会・勉強会を開催、司会は草野運営・編集委員長が担当した。まず岡部共同代表からの「政治現況報告」(別紙2)を川本委員が代読。これに対しては労基法の大改悪が今国会に提起されているので、加筆してほしいなどの要望があり、岡部氏に伝え、加除してもらうことになった。
 ついで2月勉強会の講師を予定している浜地道雄氏から、講演のテーマ「『地球儀俯瞰』で知る『美しい日本』~憲法9条こそ、その原点」は、安倍首相の提起を裏返した皮肉であると紹介された。
 そのあと「事務局報告」(別紙3)を行ない、異議なく例会を終えた。

<別紙 2>  政治現況報告

          岡部太郎(元『東京新聞』政治部長)2018年1月28日 
                      
 平成30年の国内政局は比較的穏やかに明けた。それは自民党内の安倍一強という構図によるものだが、平成の最後の正月ということもあり、各党とも強気の政治発言を控えたということもある。安倍の年頭の辞も、憲法改正など「今年こそ」と意欲を示したものの激しく求めず、今秋の総裁選三選を狙って、経済と国民福祉中心のおとなしいものだった。
 こんな中で1月22日第196通常国会が召集されたが、野党は民進党が進めた立憲民主党と希望の党の三大野党の国会統一会派が、それぞれの党の事情から実現せず、安倍にとっては気楽な国会となった。そのせいか施政方針演説では、憲法改正については「国会で憲法審査会を中心に議論を深めてほしい」と最後に期待を示しただけ。ただ本会議前の両院議員総会では「今年はいよいよ改憲をスタートさせる時だ」と強い調子でゲキを飛ばし、注目された。安倍首相は、国会演説や論戦では、なかなか本音をもらさず、外部で本音が続く。
 働き方改革、人づくり革命、生産性革命など目標を示したものの、その内容はいずれも具体性を欠いた。特に働き方改革は経営者側の要望に従い、賃金の上限設定、労働者の流動化を狙うもので、労働界を初め立憲民主党など野党が、労働の質の低下を招くとして強く反対している。今国会での与野党対決法案として、成立するまでには、混乱も予想される。
 そんな低調さから本会議の代表質問や予算委員会審議も、国民を驚かすような議論はなかった。自民党では、むしろ安倍三選をめぐる秋の総裁選に視線が集まっていて、対抗馬の石破茂、野田聖子総務相、岸田党政調会長、河野太郎外相、小泉進次郎氏らの動向に関心が集まっている。石破氏は閣外に出て、この総裁選が最後のチャンスと派閥も結成。全国にも出掛けているが、基本的に安倍と同じ右派で、政策的に余り差がないのが弱味。それに党内派閥での支持も多くない。憲法改正でも、安倍の「9条1、2項存続、3項で自衛隊を認める」というのに対し、石破は従来の党の主張通り、「2項の削除」と主張しているが弱い。
 野田総務相は「閣内にいても、総裁選に立候補する」と新年にも発言している。こちらは安倍の外交や安全保障、経済に対し、福祉と国民生活の向上に力点を置いている。しかし前回の総裁選で安倍の締め付けに合い、20人の推薦人が集められず涙を飲んだように、党内基盤が弱い。それに小池都知事に見られたように、女性は近直の事項、細かな政策については、男性より強いが、将来の展望、大局観について苦手だ。よい軍師が付けばよいが、小泉元総理とは、郵政選挙以来、犬猿の仲だ。岸田は原爆のヒロシマが選挙区。党主流、中道の池田派宏池会のリーダーであり、政策にも強く、一番スジは良い。ただ何分にも人が良すぎ、おとなしすぎる。今回も安倍からの次回の禅譲を狙って自重するとの声がある。政権は奪い取るものだが。河野は一番度胸があるので、面白いのだが、今まで一匹狼の時期が長すぎた。進次郎はまだ若いとなると、安倍三選有利だが、9月まで半年以上、何があるかわからない。特に外交面で混乱がありうる。そのほか小泉、細川両元首相らが原発即時廃止を訴えて、原発反対の立憲との共闘を示唆するなど、台風の目となるかも知れない。
 一方、国際問題では、この一年間、北朝鮮金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長とトランプ米大統領の間で核戦争一触即発の緊張関係が続いていた。北朝鮮が大陸間弾道弾のテポドンなどICBMの打ち上げを毎月のように繰り返し、確実に米沿岸に届くよう実績を積み上げて米側やトランプを威嚇し、また地下核実験も数回にわたって実施。トランプ新政権を挑発し続けて来た。また米側もトランプ大統領が、たびたび北朝鮮への先制攻撃や核攻撃を公言して両国と東アジアの緊張を高めて来た。
 ところが、韓国・文在寅(ムン・ジェイン)大統領が、自身の選挙公約である南北朝鮮の融和のため、今年2月9日、韓国の平昌(ピョンチャン)冬季五輪に、北朝鮮の参加と南北合同選手団の結集を呼びかけていたのに対し、金委員長が元旦の「新年の辞」で、平昌五輪への代表団派遣に言及したことから、一気に雪解けムードが高まった。
 北側が参加の条件として、オリンピック期間中、米韓の合同軍事演習の中止を要求。これを米側がのんだため、一気に南北朝鮮の話し合いが進み、1月9日には両国の軍事境界線である板門店で両国五人の高官代表によるまる2年ぶりの南北会談が実現した。その結果、北は平昌五輪に参加、代表団を送るとともに、選手のほか応援団も送る、女子アイスホッケーで南北統一チームを編成、合同入場行進を行う、文化交流として、北の管弦楽団の公演を韓国で開く――などを決めたほか、朝鮮半島の問題は南北両国の当事者のみで解決することでも合意を見た。これは文大統領の公約による、弱い立場を利用して、北側が強引に要求したものと思われる。トランプは、国際的に金政権に圧力をかけ、北の核放棄に追い込むとし、安倍首相も全く同じ解決策を主張していたが、文政権の南北融和政策と北の柔軟路線への転換により、強硬論は後退を余儀なくされた。これは金外交の一応の勝利といえる。ただ9日の南北軍事担当協議や平昌五輪後は、どのような展開になるか全く解らず、結論はまだ先になる。
 この間トランプ大統領は1月20日、就任まる1年を迎えたが、支持率は相変わらず38%と過半数に届かず、また大統領選でロシアと裏取引があったとの疑惑は、さらに追及中。全米に反トランプ、退陣要求のデモも広がり、危機的状況にある。トランプ政権べったりの安倍首相が、どうカジをとってゆくのかも難しい問題になりそうだ。
 また安倍首相は平昌五輪開会式にも出席することを明言した。慰安婦問題の再交渉を要求する文大統領を説得し、できれば北代表団とも会談し、拉致問題解決のきっかけにしたいという。自民党内には反対が強いのだが。

<別紙 3>   第49回例会 事務局報告

              福田玲三(事務局)2018年1月28日

1.岡部共同代表の近況
  12月の例会出席後、年末に肺炎の疑いで緊急入院、1月12日退院。1月の総会・例会は欠席。

2.来信(珍道世直氏より)
 ニュース49号拝受いたしました。第48回例会での事務局報告で、私の「裁判官訴追審査事案決定通知」のご報告をいただき、ありがとうございました。
 いつもご注視いただいておられますことに厚く御礼申し上げます。
 第48回例会に岡部共同代表様が、1年4か月ぶりに出席されたとの御事嬉しく存じます。また、岡部様の「政治現況報告」を拝読し、その御分析と御洞察に心から敬意を表しております。(後略)

3.2月の勉強会
 講師:浜地道雄氏(「9条地球憲章の会」世話人)
 仮題:「地球儀俯瞰」で知る「美しい日本」~憲法9条こそ、その原点

4.シリーズ5(道徳の教科化)の評価
 川村茂樹氏から「“平和に向けて活用したい道徳”を非常に興味深く読ませて頂きました……ここまで説得力を持って、戦争について記された文章を私的には余り存じません……」に続いて「私は戦争の背後に有るものも又“経済”であると考えております。そして教育を歪めるものも又“経済”である……」に始まる長文のご意見。
 水野スウ氏からは、シリーズ5の冊子がとても充実した内容でたいへん参考になったとし、それに重なる意味合いのものとして、『いのみら通信』(1月17日号)の次の一節の引用をご教示いただいた。「主権者は私たち。いつもそれを忘れないで。『私たち』の多くが憲法を変えたいと望んでいない今、変えることが本当によりよい未来につながるのかどうか。戦争をしない国で生まれ育った私のアイデンティティは、憲法の平和主義に裏打ちされています。改憲で戦争する国・できる国に変われば、やがて平和の定義も変わるでしょう。平和のためには戦争もしかたがないんだと言う私に、私はなりたくありません。『死は鴻毛よりも軽しと覚悟せよ』と軍人勅諭に。風に舞い散る鳥のひとひらの羽根よりも軽いとされた兵士一人一人のいのちを思う時、自分のいのち=beが自分のものでなかった時代にほんのすこしでも逆もどりさせてはならないと思うのです。」

5.集会の案内
① 第27回「7.1閣議決定」違憲訴訟勉強・相談会 -最高裁への上告終了の報告-
 2月16日(金) 13:30~16:30 神明いきいきプラザ(JR浜松町駅徒歩5分)
        D室 参加費:200円
② 『週刊金曜日』東京南部読者会
2月23日(金) 18:30~20:00 大田区生活センター 会議室(JR蒲田駅徒歩5分)
③米国の原爆投下の責任を問う会 講演会  講師:崔鳳泰弁護士
 「なぜ今、韓国被爆者が米国政府と企業に謝罪と賠償を求めて訴訟に踏み切ったのか」
 2月24日(土) 13:30~  キリスト友会会堂(港区4-8-1) 資料代1000円
④ 第11回平和学習会
 「安倍壊憲を阻止し、安保条約を破棄しよう」 報告者:宇井宙、花岡蔚、王道貫
 3月10日(土) 13:30~16:30 資料代200円
 東京ボランティア市民活動センター 会議室B (JR飯田橋駅隣 セントラルプラザ) 

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